月見と花見で一杯ずつ

花札って良くないですか?
とくにあの世界観が。
48枚の札の中に、12ヶ月折々の花が4枚ずつ書き込まれていて、
花鳥風月がぎゅ~っと詰め込まれているところなんか、
私はとても良いなぁと思っている

お気に入りの札は「菊に盃」。
この鮮やかさがたまらない。
しかも「月見で一杯」と「花見で一杯」の役には、なんだか物語さえ感じられてドキドキしてしまう。
酒飲みじゃなくたって、「いいなぁこの雰囲気・・・・・」ってなもんです。
花札の賭博的なところを敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、
私の中のイメージは、もちっとほのぼの

多分、お正月

皆で楽しんでいたからなのかもしれない。
当時誰よりも強かったのは、おばぁちゃん。
そんなにはしゃぐような人じゃなかったけど、
ほんとに楽しそうに遊んでた

今は介護が必要な状態で、なんだか私のこともよく分かってないみたい。
少しはおばぁちゃんの相手が出来るようになったのに、
もう二度と勝負できないのかなぁ。
勝ち逃げ、ずるいなぁ、おばぁちゃん。
ほんとに。